労働基準監督署は、管轄する事業所に来て安全衛生等の状況を確認する「臨検」を行います。 事前に電話等で予告がある場合と、予告なく抜き打ちで突然やってくる場合があります。
臨検は、労働基準法、労働安全衛生法およびその関連法令に関して法違反がないかチェックします。特に近年は、過重労働や未払残業代がないかを重点的に見られます。
臨検に際しては、事前の準備と当日の対応によって、その結果が大きく変わります。社労士は、臨検対応の準備と当日の立会いを行います。 予告を受けた場合も、抜き打ちの場合も、まずは社労士にご一報ください。
臨検で、法令違反や、明確な違反でなくても不適切な事例が発覚すると、改善命令や指導を受けます。 多くの事業主が知らないような非常に細かい規則の違反を指摘され、専門知識を持っていないと対応が難しい場合もあります。 また、改善命令・指導に対しては、期日までに改善措置を実行して報告しなければなりません。
これらの改善指導・命令に誠実に対応しないと、業務停止命令を受けたり、罰則を科されることもあります。深刻な結果にならないよう、対応時は社労士にご相談ください。
改善命令・指導を受けた後の対応も重要ですが、安全衛生法令を順守した適正な安全管理体制を整備し、指摘を受けないようにすることが最も大切です。安全衛生管理体制の整備につきましても、社労士にご相談ください。
安全衛生管理の具体的内容については、このマニュアルの各項目をご覧ください。